Sunday, September 11, 2016

Blueberry picking

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From Grayling village

   We went up a hill behind Grayling to an altitude of 1,500 - 2,000 feet or so. Spruce and birch ended at the such low place already and we crossed the tree line. Although I have not experienced the cold of Alaska yet, I recognized it anew that here is the northernmost place Alaska. 

   Only bushes and mosses covered the hill. Deep purple and black blueberries, deep red cranberries, orange leaves of autumn, green leaves, and pure white moss. The hill was covered with an abundance of the colors.

   The air was clear. The refreshing fragrance like of spruce sap flowed in a limpid air. I had never had such delicious air. 

   I picked a handful of blueberries, removed thin stems and tossed those into my mouth. It was sweet and tart taste of the wild.

10/September/2016

グレイリング村から

 ジャスティンの運転する四輪駆動バギーの後ろに座って、丘に刻まれた傾斜が30度もあるトレイルを登った。林道のようにブルドーザーで整地された道ではなく、ただ繰り返しバギーが走って出来ただけの、凹凸だらけの踏み跡なので、まるで暴れ馬に乗っているようにバギーが激しく揺れた。バーをしっかりと掴むだけでなく、揺れにあわせて上半身を巧みに動かさないと、振り落とされそうになる。もう一台のバギーの後ろにはエドナが乗っているのだが、ひ孫までいるエドナが悠々と乗っているのには驚いた。
 標高五六百メートルほどまで登ったのだろうか。そんなに低い場所からもうすでにトウヒと白樺の森が途切れ、森林限界を越えた。まだ冬の寒さを体験してはいないのに、なるほど、ここは最北の地アラスカなのだと再認識する。あとわずかに北へ行けば、とうとう森林限界が海抜ゼロメートルにまで下がって、森のない世界が広がっているのだろう。
 視界は開け、連なる丘が眼前に広がった。振り返ればユーコン川とグレイリング村が見下ろせる。ユーコン川を挟んだ向こう岸には、深い森に覆われた広大な平野が広がっていた。川からは見ることのなかったアラスカの眺めに、あらためて深く感動した。
 地面に這う灌木と苔類だけが、なだらかな丘に広がっていた。ブルーベリーが濃い紫の実をつけ、クランベリーベリーが真っ赤な実をつけていた。レースを立体に編んだような、真っ白で堅い苔が珍しい。オレンジ色に紅葉した葉、緑の葉、紫や黒のブルーベリー、真っ赤なクランベリー、純白の苔。秋の丘は彩りにあふれていた。
 空気が澄んでいた。トウヒの樹液に似た爽やかな香りが流れていた。こんなにも清涼な空気を吸ったのは、生まれて初めてのことだった。大気とはこんなにも美味しくなるものなのか。
 ブルーベリーの実を片方の掌が一杯になるまで集め、細い軸を取り除き、口の中に放り込む。甘くて酸っぱい野生の味がした。移動しながら次から次へと集めては食べたが、いっこう食べることを止めることが出来ない。まるで俺は夢中になって食べている熊のようだなと思った。皆は小さなバケツにせっせと集めているようだが、僕はしばらくのあいだ収穫はそっちのけで、ひたすらうまいうまいと食べ続けていた。

2016/9/10

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