2017/08/27

ゆりの木夏祭り

テーマ曲を提供してくれた池田開渡 http://pitrestrings.com/ と、レッド・ポイント・ブルース・バンドのマッキーの粋な計らいで、彼らが出演するゆりの木夏祭りの本部席でDVDを売ってます!8/26と27の二日間。
特に楽しみなのは、今夜27日にその池田開渡が率いる総勢100人を超え交響曲第九番を演奏するフルオーケストラと合唱団!
祭りの詳細は https://ameblo.jp/bar-nyarango/entry-12299281170.html


2017/08/17

写真展『―地平線―』を、ハローハッピーで開催します


 僕の写真展、『ー地平線ー』を、ハローハッピーで開催しています。
 I have had a photo exhibition “Horizon” at Hallo Happy in Tokyo.
 カナダからアラスカへと国境を越えて流れるユーコン川を、単独で2700キロ、3ヶ月かけて下った時に撮影した地平線の写真を並べ、ユーコン・フラットの空と水と地平線しかない世界を再現しています。
 僕が旅の終わりにその足で寄るハローハッピーは、命宿る古き品々が自然と集まる不思議な店。その空間と一つになって、新たな作品が生まれました。
 お店には宝物が転がっています。焼き鳥とお酒も楽しめます。僕のお薦めは、絶妙なレバーの焼き鳥、東京で100年継がれた糠漬け、そして真似のできないコーヒーです。

期間: 8/16〜9/3 ※8/27は休み
時間: 15:00〜21:00
場所: 成増、地下鉄成増から徒歩8分。 https://goo.gl/u9k1a6

 以下、コンセプトです。
 The following is a concept.

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―地平線―
アラスカ単独カヤック2700キロ
原野から見る地球と人類

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 そこは円だけしかない世界。
 川幅は無限の長さとなり、無限個の島で埋め尽くされている。川の流れが島を縫って網の目状に交錯し、どれが本流でありどれが支流であるのか、見分けがつかない。
 地平の果てまで、山や丘どころか、わずかな起伏すらない。川が運んだシルトの堆積した、真っ平な大地が広がっているだけだ。大地は樹木の薄い層で覆われ、緑色の地平線となる。世界には、天球の上半分を占める空と、天球の下半分を占める水と、地平線しかない。
 私を取り囲む地平線は、水平に円を描く。円だけの世界で、僕はカヤックにのり宙に浮く。
 漕げども漕げども12日間、円だけの世界が続く。
 陽光が空から降り注ぎ、川面のさざ波できらきらと眩く反射する。全ての空間が光で埋め尽くされた。もうなにがなんだか分からなる。もはや自分が空間のどこにいて、どのような速度で移動しているのか、分からない。空間を失うと、時間も失った。沈むことのない太陽とあいまって、時間を問うことは意味を失い、そして時の進む早さも意味を失った。空間も時間も、相対的な基準を失ったのだ。
 ただ光満ちあふれる、時空なき空間に、僕が浮いている。

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 原野から地球と人類を眺めてみる。
 空と水と地平線しかない世界。空間を計る物差しを失い、空間の概念は意味を失う。果たして私の存在は星のように大きいのか、それとも原子のように小さいのか。
 沈まぬ白夜の太陽、そして移り変わらぬ空と水と地平線だけの世界。時間を計る物差しを失い、時間の概念は意味を失う。命は永遠へと伸びてゆく。
 原野に私が独りだけ。私を計る物差しを失い、私の概念は意味を失う。残るのは、地球の上に存在するという、淡い喜び。
 原野から眺める壮大な地球。原野から眺める、私、そして人類。
 祖国を出て、祖国を知る。同様に、人間社会を出て原野に入り、人間社会を知る。
 概念という名の蟻塚で共生する人間。蟻塚は人間社会。多数の生命が集まって一つの生命体を成す群体生物。
 戦争もやむなしと貴方の中で判断しているのは、果たして貴方なのだろうか。群体生物の意識ではないのか。そう気づけば蟻塚同士の崩しあいが馬鹿らしく思えてくる。そして誰をも愛おしく感じてくる。

 Change the way you see the world. See from the Wilderness.
 Human cohabit in ant-hills named concept. The ant-hill is a human society. It is one colonial animal, comprising associations of individual organisms.
 Think about who decide in your mind that there is a no alternative but to start a war. Is it you? It may be a consciousness of the colonial animal. With this awareness, you will feel that a war between ant-hills is so stupid. Moreover, you will feel that everyone are so adorable.

2017/08/08

最終日の講演 『―地平線―アラスカ・カヤック展』 

 二週間開催した『―地平線―アラスカ・カヤック展』を、最終日となる講演で締めくくりました。こちらも満席となりました。とても楽しい時間を過ごすことができました。来て頂いた方々、どうもありがとうございました!
 空と水と地平線しかないアラスカの原野で体験する素晴らしい世界、そこから垣間見えてくる人間社会、そして掛け替えのない手付かずである自然の必要性が伝えられたようで、とても嬉しかったです。
 次の目標は、ユーコン川の残り区間となる、アラスカ・グレイレング村からベーリング海まで、単独カヤック500 km、2018年です。源流から河口までの3,200 kmを一本の線で繋げます。
 講演、展示、スポンサーシップのご依頼がありましたらryota@ryotayamada.comまでお願いします。

   I ended “-Horizon- Alaska Kayak Exhibition” with the last day’s talk show. I am so glad that I could introduce a spectacular world of the wilderness in Alaska where only sky, water and horizon are exist, a human society which we glimpse from there, and an importance of irreplaceable untouched-wilderness.
   Next aim is the remaining section of the Yukon River, solo kayak 500 km from Grayling village, Alaska to Bering Sea, 2018. I will make a line from the source lake to the mouth.
   About a lecturer, a photo exhibition and a sponsorship request, please email to ryota@ryotayamada.com .



2017/08/05

国際カンファレンス・ImaginAsia 2017にて講演

明治大学の管啓次郎教授が主催する国際カンファレンス・ImaginAsia 2017にて講演させていただきました。台湾の国立政治大学、タイのチュラロンコン大学、シンガポールの南洋美術大学、そして明治大学という多彩な参加者、そしてエネルギーに満ち溢れた場で話すことができて、とても楽しい時間を過ごしました。初の英語スピーチ。内容はいま展示中 http://blog.ryotayamada.com/2017/07/blog-post.html でもある、アラスカ・カナダに広がる原野での単独川下りです。

I had a lecture in an international conference, ImaginAsia 2017, organized by Keijiro Suga, professor at Maiji University. Being full of energy with participants from National Chengchi University in Taiwan, Chulalongkorn University in Thailand, Nanyang Academy of Fine Arts in Singapore and Meiji University in Japan, I had a pleasant time. It was the first time I have spoken in English. The topic was “Paddling down the wilderness through Alaska and Canada”, which is now being on exhibision http://blog.ryotayamada.com/2017/07/blog-post.html .