午前十時、キャメロンのコーヒーショップで、トライシティ・ヘラルド新聞のジョンからインタビューを受けた。キャメロンが電話で僕の話を伝えていたのである。
さらに午前十一時、テント前でKNDUテレビからインタビューを受けた。レポーターのブライアントが僕に質問を投げかけながら、カヤックを背景に撮影した。
テレビのインタビューを受けるのは生まれて初めてのことであり、さらに受け答えは英語である。とても難しい仕事であり、実際たどたどしい英語ではあったが、これから始めようとしていたカヤック遠征の方が遥かに大きなチャレンジであったせいか、緊張感はさほどなく流せた。
さらに午後三時、光栄なことにケネウィック市長のスティーブが、KNDUテレビと一緒にテントを訪ねてくれた。先日雑談中に、僕が「ケネウィック市長と会えないかな」と話していたのを、キャメロンが新聞記者に伝えていたのである。
ここケネウィック市から始めるケネウィックマン移住の軌跡を遡る旅や、福島原発事故などが話題に上がった。スティーブは福島の人々へ、「我々の魂は、胸が張り裂けんばかりの悲しみを受けた福島で復興に向けて日々努力しているあなた方と共にあります。」との心温まる手紙を書いてくれた。
後日、スティーブが市庁舎で議員を紹介してくれた。