2015/09/14

高麗川から海へ その64

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 狸ではなく蛇に化かされていたようだ。泳ぐ蛇を夢中になって追いかけ、何度も何度も川の中央でぐるぐると回り、そして上流と下流を見失った。蛇は神の使わしめだったか。そういえば、パドルの上にのってくる動物は初めてだ。

 宝石のようなブルーの背をしたカワセミが、ツィー、ツィーと鳴きながら、水面上十センチの低空飛行で疾風のように通り抜けた。こんな大都会の真ん中でお目にかかれるとは、思いもしていなかった。さらに努力して綺麗な水と魚が住める周辺環境を整えれば、愛らしいカワセミが都心でも人々の心を癒してくれるだろう。河川敷はゴルフ場だらけだが、おそらく国の土地だと思うけど、金儲けに走らずに、草木鳥獣虫魚のために解放したらどうだろうか。自然は増水して土を被っても、ゴルフ場のようにお金をかけて掃除をしなくてもよいしね。

 土手で周囲と区切られた川からの視点では、住宅や工場などがまったく見られない。そのような場所で三日も過ごすと、奇妙な錯覚に陥ってくる。都心部にいるはずなのだが、まるで人間の世界から切り離されたようで、後ろ足で立つ毛のない動物が、何頭も何頭も、へらブナを釣るといって棒を熱心に川へと突き出しているのが、おかしくて微笑ましい。

 今日は日没前一時間半の時間切れで、秋ヶ瀬堰の脇の草地にテントを張った。

おおよその積算距離[Km]: 47

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