先月、北海道の別寒辺牛(ベカンベウシ)川をカヌーで下ってきました。映像の最後を見てください。『倒木が川を塞いで』おり、カヌーは通れません。
これが川本来の姿です。この状態でなければ、生態系は維持されません。
この状態にまで自然を戻そう、という極論を述べたいのではありません。川の生態系というものを理解するためです。
高麗川と別寒辺牛川では地理的条件が異なりますが、ここから生態系を学習することに無理はありません。
高麗川に、観光目的のコンクリートで固められた遊歩道を造れば、何が起きるでしょうか。
生態系にとどまりません。水までも臭くなります。
この川が流れる湿地は、ラムサール条約で保護されています。ラムサール条約の目的をご存知でしょうか。『動植物の保護』ではありません。湿地の『賢明な利用』です。生態系を維持しつつ、『そこから得られる恵みを人間が持続的に活用』することです。
ラムサール条約の発効は1975年。日高市と埼玉県は、『世界の流れから40年も遅れた政治をしている』と言えるのではないでしょうか。
日高市は、「カワセミの生息する清流高麗川」をうたい文句としているのですが、みずから壊れていかないことを願います。
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