2019/10/14

人間には痛みにまさる誇りがある

人は成人すればその責務として、時折自分の社会的政治的な意見を発言しなければならないのだろう。それは人類がよい方向へ進化するための原動力となる。様々な場所に行き様々な人に会って考えされられたことだ。

しかし意見を言えば敵を作ることになる。それは避けられないことだ。どのような視点から見ても正しいと言えるものごとは数少ない。何が正義かと議論してみても、そもそも人間は増殖することが目的の生物であると同時に理性という知能を発明したホモサピエンス種でもあり、矛盾を抱えた存在なのである。

したがって、敵を作る人生を恐れるな、ということになるのだろう。

温暖化問題も顕著になってきた。国際的に協力し痛みを分かち合わなければならないゆとりなき状況だろう。大袈裟ではないはずだ。 

人類はとうの昔から、多様性を保ちつつ、国という枠組みを超えて世界を一つにするという思想を持っている。しかし国際連合は理想の姿からはいまだ遠く、先の見えない難題だ。

人類の大惨事と生命の大量絶滅を防ぐためには、まずはいずれかの国が勇気を持って先陣を切り、世界をリードしなければならないようである。自らの肉を切り痛みを被ることになるかもしれないが、国家防衛、国家開発などの予算を大きく削減し、その資金で核融合炉などの大胆な難題解決案に全力で取り組むべきだろう。

人間には理性がある。先陣を切った国を世界は称賛し、いずれ追従することを信じたい。日本にそれができるか。平和国家の憲法という土台はある。

人間には痛みにまさる誇りがある。

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