利尻山で珈琲を飲んできた。
カヌー屋であり山屋でないのであまりよく分かってはいないが、たぶん山をやっている人の間で憧れの的とは、カムイエクウチカウシ、大雪山縦走、そして利尻山なのだろう。たぶん。なぜ利尻山がそうなのかというと、360度ぐるりと海に囲まれた山はここしかないのである。実際今回は天候に恵まれたため、どちらを向いても真下に海が見え、標高が高いこともありまーるい地球が見える。礼文島と本土北海道がハッキリと見え、一部どこからが海でどこからが空なのかはっきりと分からない方向もあった。礼文島と私がいるこの山が宙に浮いているように錯覚する時もある。
東京に住んでいる皆には想像がつかないだろうが、風速10メートルの風は冷たく、ダウンジャケットを着ていても寒さで手がかじかみうまく動かせなかった。海に浮かぶ単独峰はまた厳しい自然環境でもあるのである。
海から山だけが突き出ている島であるため、フェリーの着く海抜0メートルの港から1,721メートルの山頂まで自分の足で登る。いわゆるシー•トゥー•サミットを始めてやった。
俺の今までの経験の中では、一番はカムイエクウチカウシ、二番は北岳のバットレス、三番はこの利尻山かなぁ。
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