アライテント。コロンビア川をカヤックで下った時にもテントを提供してくださったのだが、今でもカタログへその時の写真を掲載してくれているのが嬉しい。流木とパドルを利用してタープを張っているのが分かるだろうか。Whidbey Islandでの懐かしいシーンだ。
そして、そのカタログには気になる新商品が。なんと、重さ900g!のテントだ。テントとして妥協のないダブルウォールなのに、この軽さ。
長年にわたりアライテントのフラッグシップモデルであるエアライズを使わせてもらっているが、使用中に破損を経験したのは三箇所だ。まずはグランドシート。日本の湿原で、固く細く鋭い冬枯れの葦の根本に直接テントを張ってしまい、穴を開けてしまったが、これは当たり前で、そのような使い方をせざるを得なかった僕の準備不足でしかない。それ以外では穴が空くことはなかった。そのグランドシートは軽量化のために40dnから30dnへと3/4だけ薄くしてきた。納得のいく数字だ。さらに専用アンダーシートがセット販売となっている。
次に問題があったのはフライシートで、半年以上ものあいだ毎日テントを張るような極端な使い方をしたので、おそらく紫外線と潮風で劣化したのだと思うが、引っ張りに耐えられずに一部が避けた。しかしこの経年劣化は計算できるものなので、なんら問題ない。そのフライシートは30dnから15dnへと1/2の薄さに。これも納得のいく数字だ。
最後に、ファスナーの摩耗があったが、これはすでに世界のYKKを使っているのであって避けられない部分である。ただ、交換用のスライダーを持ち歩けば対応できる。現地で簡単に交換できる構造になっているのだ。
つまり、強風でテントがどれほど歪んでも、通常の使用において本体の生地が裂けるなどしたことがない。その本体は28dnから12dnへと3/7の薄さに。
テントの強度は、フレームの粘り強さと縫製の確かさと布地の引っ張り強度と張り綱の設置方法で決まると思うが、その辺りは職人気質のアライテントだ。僕の信頼感はとても強い。そのアライテントが軽量化をギリギリまで攻めてきた。わぉ。これは試してみたいと思わずにはいられない!この軽さを武器にして、どこまで行動範囲を広げられるだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿