一番嵩が張っているのは衣類である。なにせ、ゴールデンウィークにおける別寒辺牛川での過去2回の経験では、最低気温が雪を伴う摂氏0度、最高気温は摂氏30度なのである。真冬の防寒着と、川に放り出されて全身濡れ鼠になった場合の予備の服と、真夏のような暑い日差しの中で汗を書いても快適な服装が、防水バックへぎゅうぎゅうに押し込まれていく。
濃厚な四季が別寒辺牛川にあるのだ。摂氏0度の真冬から摂氏30度の夏の日差しが、森と湿原の原野に同居している。都会で感じる体に酷な寒暖の差の激しさ、というものはそこにはなく、まるで動物が一枚の毛皮だけで四季を通すような気持良さだけが心を喜ばす。
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