「Appleの次期半導体は台湾TSMCで最新の『3』ナノメートル・プロセスにより製造」などのニュースをそのまま読めば、いまだ半導体の指数関数的進化を謳ったムーアの法則は終わる事なく続いておりAIが人間の知性を凌駕するシンギュラリティが迫り来ているのだと、恐れと興奮を覚える。
だがその『3』は、実はもはやただの広告だ。IEEEのInternational Roadmap for Devices and Systemsに書いてあるように、それは『24』クラスと言えよう。JAROに誇大広告で訴える?(シリコンウェハ積み重ねや素子効率化により、世代進化はしている。だが指数関数的増加と一次関数的増加は将来像が全く異なり、ナノメートルという言葉を使うのは大いなる誤解を生むだろう。)
科学も技術も加速度的に進化しているのは間違いないが、世界の『妄想』もまた加速度的に成長している/する??
※3ナノメールとは原子30個分の長さ。つまり原子30個を並べた構造物で電流である電子をコントロールできるか、という世界。極限の世界に近い。0.1ナノメールは原子1個分なので、それ以下の半導体は原理的にありえない。
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