2022/07/30

Last two

 Stepping into Kumamoto prefecture. There are last TWO prefectures ahead of me, Kumamoto and Kagoshima. 300 - 400 km remaining. 

Picture: A sunset of rain.






2022/07/29

クオリア

 いま縦断中ですが、フラッシンさんとの対話の一部分としてこれを書いています。これだけ読んでも筋が見えないかもしれません。歩きながらなのでラフな文章ですがごめんなさい(と言いつつ、それはただ言い訳にしかならないですけどね)。

子供のころまだクオリアという言葉を知らぬままに不思議に思っていたのは、色、でした。この僕が見ている赤という色は、果たしてA君が見ている赤と同じだろうか。もしかしたら僕が見ている青を、A君は赤として見ているかも知れない。ただ生まれてからこの方その「青」が炎の色であり血の色であるから、その「青」が情熱の色であるという共通の間隔が生まれているだけかもしれない。しかしこのことは伝えることも話し合う事もできないから、確認しようがないな。

いま毎晩テントで寝ているので、二酸化炭素の匂いを感知して蚊が寄ってきます。蚊には二酸化炭素のクオリアがあるのだろうか?もし私の脳に二酸化炭素センサーを直結したらその匂いはどのようなクオリアになるのだろうか?甘くも酸っぱくもない、ではどのような質感?二酸化炭素の濃度が高い方向に進む電気回路は作ることができるが、その電気回路に二酸化炭素の質感があるとは思えないし、ましてや意識があるとは思えない。では人間に比べて遥かに単純な神経回路を持つ蚊には意識があるのか?もし蚊には意識がないとすれば、同じ神経回路が大規模になっただけの人間に意識があるのはなぜなのか?

宇宙の大部分は暗黒物質と暗黒エネルギーで占められているようだが、そのように観測されているが、ここまで物理法則を解明してきているのに、さらにさらに奥が深い宇宙とは何ものなのか?

不思議だらけの宇宙です。神秘だらけの世界です。

2022/07/28

4 km tunnel

 It was the longest tunnel in my walking history. Its length is around 4 km and we need one hour for walk through it. There was restrooms, Starbucks and a books store.

It had a perfect sidewalk separated from cars by a cage. But walking in it which was just straight and had eternally feel long length, narrow 70 cm width being wedged between a concrete wall and the cage, I felt dizzy and I remembered my other life when I was broiler.

暑さとスコールを避けるためにたまたま通りかかった図書館へ逃げ込んだが、そこで歩きの大家で民俗学者の宮本常一先生の対談集を読む。夏は昼寝て夜歩け、と木賃宿で先輩から習うそうな。今はないなあ、昼に寝れる場所。そんな事を考えながら山道を歩いていたら、(たぶん)芭蕉が道脇に生えていた。本州では見かけなかったなぁ。なんとなく南国ちっくな九州である。







2022/07/26

クオリア

「何でしてるの?」とはよく聞かれること。答える理由はもちろん借り物ではない本人の言葉。しかし「脳は後付けで理由を考え、そして信じ込む」という知識があるからなのか、それともそういう知識がなくとも感じることなのか、さらに深いところに隠れた動機の気配を感じている。そしてそれは私だけではないかもしれない。

本当は子供の頃から何も変わってはいないのかもしれない。いや、そもそも本当は人間は子供の頃から(子供のころ形作られたクオリアから)変われないのか。結局のところ、小学生のころ考えていたクオリアの不思議、それを追い続けているだけなのだろうか。

何人か、同じようにそれを定義する言葉の存在を知らぬままに、子供のころ不思議に思っていた人に出会ったことがある。

佐多岬が手の届く範囲に入り、何か纏めでもするように頭に浮かんできた。

と、書いている側から思うのだが、追っているのは、意識しているのは間違いない。






2022/07/24

Kanmon channel

 I’m walking an under sea tunnel of Kanmon channel from Honshu Island to Kyusyu Island which is the last island of this journey. Its length is around 800 meters and depth is 60 meter under sea.



2022/07/21

山五つ分

 山口の森は深く美しく、蝉が泣き叫び、海が陸へと進出して肌にまとわりつき、止まった時はベタリと張り付き、境目のない生死は溶けあい、石臼の思考は惰性で動き、まるでジュラ紀の生命溢れ躍動する、そんな混沌とした大地の上で、今日は山五つ分ほど進めそうだ。

2022/07/20

廃道

 歩く事でしか分からない批判を一つ。

批判=ネガティブではないぜ。人の仕事のうちの一つ。

お片付けが出来ない国土交通省。どうも幼稚園生にも出来るお片付けの発想が、完全に国交相にはないように思えるのだが。新たなバイパスやらトンネルやらで不要になった旧道は、閉鎖だけしてアスファルトもガードレールも法面(コンクリートで固めた斜面)もほったらかし。そんなのばかりを見てきたんだけど、この旅で。

数十万年たったら自然崩壊するからそれに任せるつもりなのか、そもそも全く片付ける発想がないのか。

動物は法面を移動できないよね。道路を作るだけ作っておいてお片付けしなければ、大地をさらに細かく切り分けていき、彼らをどんどん追い込んでいく。

景観ってのは人間の勝手な発想で自然にとっては関係のない事だけど、人間としても、美しい山や海岸に爪痕として何十万年も残る線は、とても残念。



2022/07/16

Singing sand

 Singing sand sings “Qu. Qu. Qu.” like a beautiful instrument 🎷 

My body sings “Creak. Creak. Creak.” like a old rusty robot 🤖 

I’m walking Kotogahama (琴ヶ浜).





2022/07/14

Izumo 出雲

 I’m walking in Izumo (出雲). It’s might around 3,000 km walk in total so far, daily walks have been 25 - 40 km.

Precocious rice berry is growing up.





2022/07/11

木を植えましょう

 まだ夏至が過ぎてから日が浅い。四時過ぎから十九時過ぎまで、毎日お天道様の下で、アスファルトの上で暮らす。降り注ぐ太陽の光は、生命の全ての源。足りてないのは森、森、森。

『熱中症に気をつけましょう。水分を補給しましょう。クーラーを適宜に使用しましょう。』それはそうなのだが、もう少し長期で考えて。『熱中症に気をつけましょう。木を植えましょう。水分を補給しましょう…』



 



【Movie】 Sound of rolling stones. Hear.


素敵な景観よりも(それを見たければ観光をすればよいのだから)、むしろ心象を聞きたいのでは。


容赦なく降り注ぐ太陽。赤錆びた小橋。

それが旅なのかもしれない。


凍てついた雪の湿原。時のない地平線。

それが旅なのかもしれない。


詩人は、けして言葉にはならないものを掴もうと、永遠の旅を続けるのだろうか。写真家は、けして撮れないものを掴もうと、永遠の旅を続けるのだろうか。



2022/07/08

Camel

 My camel friend, Hikky, has leaved me just few hours ago as said “I will go my way. Ryota, you have to go your own way depending on your strength only, you understand?”

He might walk for Mare Tranquillitatis. Now I can see only his hip when looking up at the sky.

Now, I lose my direction…Help…Water…

Once again, I looked up at the sky, and saw several billion camels were making a single line to the Moon.





稀有な体験

 徒歩縦断という稀有な体験をしているのだから(素晴らしいという意味ではなく稀なという意味で)、報告するのはある意味義務に近いのだろう。いま行政に関わっている人、これから関わっていく人、未来のために解決策を考えていって欲しい。

『夏の道路の問題』

遮る緑のない太陽光を吸収し赤外線を放出するアスファルトやコンクリートの道は、まるで上下に石英ヒーターを持ったオーブントースターの中にいるようだ。もはや歩ける道ではない。森や林に接した、または日光街道のように杉を植えるなどした土の道は、驚くほどに涼しい。

道脇に流れる小川は、その周囲の冷えた空気や足や頭を冷やすことで涼を得られるささやかな清流は、どこにもない。コンクリートの排水路になってしまった。

吸水性のないアスファルトの道は、雨が降ると川となり、もはや歩ける場所ではなくなる。

『冬の道路の問題』

雪が積もると、除雪された車道と、その除雪された雪が積み上がった路側帯へと道は二分され、もはや歩ける場所ではなくなる。宮城から先へと進めなくなった。

『通年の道路の問題』

古い時期に建設された道路やトンネルや橋は、路側帯がない(ないに等しい)ところが多い。そこに大型のトラックが走っているので、もはや歩ける場所ではない。たまに道幅と同じ車幅を持つトレーラーが走ってくるが、完全に逃げ場を失い、両者向かい合って停止するか肩をかすめるしかない。

『海岸線の問題』

日本を縦断すると分かるが、消波ブロックのない浜はもうない。たまに、例えば今いる鳥取県東浜(写真の浜)のようにそれがなくじつに美しい浜があると、高級リゾート列車の停車駅となり無人駅はガラス張りの立派な建物となる。なんとも皮肉。観光名所として行政に注目され、やがて防災として消波ブロックが積み上げられ、景観は失われやがて観光客の足は遠のき、といういつものパターンを繰り返すのだろうか。解決策を悩み考え、うまくバランスをとる必要がある。人間にはそれができるのだから。

例えばアメリカのタナナという街は、ユーコン川に氷が詰まって上昇した水位が数ヶ月ものあいだ下がらないという大洪水を経験したが、人々は高床式の家を建てることで対応した。ようは人間側が自然に対応する努力をしたのである。西洋のアメリカがそうなのに、東洋の日本が力でねじ伏せようとしているのは、やはり皮肉だ。

『過疎化の問題』

すでに皆が分かっているように、交通網を日本に張り巡らせば地方も国も豊かになる、という計画はうまく機能しなかった。国土は狭く、点の集合となり、仕事を求めて都市部という点へ、余暇を求めてガイドブックの観光地という点へ集中するだけとなった。歩いてみると、有名な観光地よりも遥かに素晴らしい場所は多々あることに気づく。高速に移動する視点から、歩くという速度の遅い視点へ、一度は立ち返る必要がある。

2022/07/07

Oniyanma

 Hi everybody! I’m Oniyanma, the biggest dragonfly in Japan. I met a human friend, Ryota Yamada, and have joined to his wonderful journey. No road is long with good company. Raiding on his shoulder is yeah comfortable.



2022/07/06

KAYA-RAIZ by ARAI-TENT

 It may impossible to continue this journey without KAYA-RAIZ by ARAI-TENT (アライテント・カヤライズ), a mesh tent, I received in Fukui prefecture, in this ever highest temperature summer in our history. This you know pass air through it and prevent to pass mosquito through it. Because this one is an option of AIR-RAIZ that is an alpine tent, which I already has proved it’s reliability, a combination of those has also have high reliability and I think there are no alternative one in our market.



輪移

 今まれびとを演じて(神の降臨とかフリをするとかの意味ではなく、地球という舞台の上で)徒歩で縦断しているわけだけど、ケネウィク•マンの詳細な経路はどうであれ、マイグレーションという行為は、稀人と招く人の連鎖だったのかもね。稀人が集落を訪ね、心•身体•物を補充し、その先へと脚を伸ばして定住する。世代の後に、訪れた稀人を招き入れ、稀人は旅立ちさらにその先へ。

動物のマイグレーションは直線的にじわっと拡大するだけだが、人間のマイグレーションは波を縦に切って見たように、輪の循環として広がっていく。マイグレーションは、移って住む「移住」ではなく、「輪移」とでも言うようなものだったのかもね。

2022/07/05

WALK Meets POEM

 WALK Meets POEM.

Traveler walking from the north to the south has met the poetry book of Keijiro Suga at KOBAYASHI-YA, Japanese style hotel, in Kinosaki hot par.

Tomori-san, host of there, kindly invited me to stay his hotel to heal my weariness of journey.

He, also is not only the host but painter, is now trying to establish a new style of Japanese hotel by a deep understanding of a tradition of it and fusions with other Japanese traditions, for example Washi. I believe that you will know what is OMOTENASHI, Japanese hospitality, in here, KOBAYASHI-YA; it’s my recommendation.






2022/07/04

アラスカと日本

21世紀において(それしか知らないから『おいて』なのだが)、アラスカと日本を旅するのは大きく異なる。比喩表現するしかないので日本語に馴染み深い仏教に例えるならば(共通言語にさえなれば他のなんでも構わない)、アラスカは、そこへの道を全く知らないままに、いきなり悟りの世界に連れていかれるようなもの。日本は、浮浪者とも動物とも見分けがつかない姿で、妄想にしがみつくか、目の前の草花と同じく今を生きて悟りへの道を歩むか。

いづれの世界にせよ、妄想と悟りは切り離せぬもの。

2022/07/01

ウミアック珈琲は不定期営業

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ウミアック珈琲