2015/09/13

高麗川から海へ その56

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 テントの脇で出発前の準備をしていたら、おじいさんに
「ここに住んでいるの?」
と、優しい笑顔で話しかけられた。河川敷に寝泊まりしたので浮浪者と間違えられたのだが、もし僕が、誰にも雇ってもらえず体も壊し頼る人もいない、または親から受け入れてもらえず帰る場所のない浮浪者であったなら、その笑顔と言葉一つでどれだけの安らぎを得られるのだろうと、気づかされた。
 浮浪者だと差別しない心、浮浪者だと恐れない心。そして、他の誰をも差別しない心、他の誰をも恐れない心。川が教えてくれる、美しく強い心。

 菅間堰より上流の、名の分からぬ堰の脇にテントを張って、昨夜は過ごした。

おおよその積算距離[Km]: 26

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